トピック
ウイスキー入門①
ウイスキーとは?
ウイスキー(英: whisky、愛/米: whiskey)は、蒸留酒の一つで、
大麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物を麦芽の酵素で糖化し
これを発酵させ蒸留したものである。
日本語ではウィスキーとも表記される。
酒税法上の表記は「ウイスキー」であり、国税庁も「ウイスキー」の表記を用いている。
またスコッチ・ウイスキーは whisky、アイリッシュ・ウイスキーは whiskey と表記される。
※ウィキペディア(Wikipedia)より引用
ウイスキーの歴史(約700〜800年)
ウイスキーの誕生については諸説あり、実はこれと断言できるものはありません。
資料上では、ウイスキーと思われる蒸溜酒の名前が現れるのは14世紀頃のこと。
イタリアで作られていたブドウの蒸溜酒「aqua vitae(アクア・ヴィテ)」がアイルランドに伝わり
ゲール語に翻訳されて「uisce beatha(ウィシュケ・ベァハ)」と呼ばれるようになったようです。
意味はともに「命の水」。これがなまって、やがてウイスキーと呼ばれることになりました。
元々はブドウで作られていたお酒も、アイルランド国内に製法が伝わったことで、
現地で手に入る大麦やライ麦から作られるようになりました。
また、アイルランドでは、このウィシュケ・ベァハよりも前に蒸溜酒が作られていたという話もあります。
こちらはむしろビールに近い濁り酒のようなものでしたが、古くからこうしたお酒が飲まれていたことで、味に慣れており、ウイスキーが根付きやすい環境が出来ていたのでしょうね。
※2000字で読めるウイスキー800年の歴史より引用
西洋の焼酎?ウイスキーは透明だった!?
約700~800年の歴史を持つウイスキー。
長い時をかけて、ゆっくりと洗練された味を磨いてきたのかと言えば、意外にもそんなことはありません。
今日愛されている琥珀色のウイスキーが生まれたのは、なんとここ200~300年ほどのことなのです。
それまでのウイスキーは、蒸溜させた後に熟成を挟まなかったので無色透明でした。
もちろん熟成された香りも味もまだ持たず、ジンやウォッカを連想させる風情だったことでしょう。
西洋の焼酎とも言えるかつてのウイスキーが樽と出会うきっかけ、それは「密造」でした。
アイルランドからお隣のスコットランドにも広まっていったウイスキーは、そのスコットランドを併合したイングランドに、貴重な財源として目をつけられてしまいます。
ウイスキーの製造業者は高額な酒税をかけられ、正規に作り続けるためには課税前の10倍~20倍もの税金を払わなければならなくなりました。
当然、スコットランドの人々がそんな馬鹿げた税をおとなしく払うわけはありません。
彼らは手近な樽に蒸溜したウイスキーを入れ、スコットランドの北、ハイランドの緑の深い山奥に隠しました。
そう、ウイスキーが樽に入ったのは、芳醇な味を作るためではなく、国の役人からウイスキーを隠し、
密造するため。
そして熟成する期間が生まれたのは、人里離れた山奥から運び出す時間がどうしてもかかるためでした。
時の権力者から虐げられたことで、逆に飛躍的な進歩を遂げたわけです。
まさにこの時代は、ウイスキーの革命時代と言っても過言ではありません。
樽を開け、初めて琥珀色のお酒を口にした当時の人々の驚きは、とてつもないものだったことでしょう。
※2000字で読めるウイスキー800年の歴史より引用